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そう言えば自己満足でひたすら突っ走ってきたけどわりと設定知らないと読みにくいなぁ、と思ったので今更ながら補足、というかおおまかな設定とかいろいろ。
読まなくてもあんまり問題はないです、はい。
ただ読むとちょっとばかり彼らのことが分かるかな、みたいな!
つまりは自己満足です(言っちゃった)
以下ぐだぐだと。
・カレ。
このサイトの中では実は一番の年長者。
二十歳すぎ、カノジョとは四つ違い、のはず。
見目はなかなかのもの、どちらかと言えば線の細い美人顔。
でも背は高いはず。
女の子にはもてるが当人はあまり興味なさげ。
聞き上手の話し上手。
性格悪いのは自覚済み、でもそんな自分が嫌いじゃないんだ★な人。
いろんな意味で大人だし、冷静でドライ。
B型だと思われる。
カノジョよりもメールはよっぽど可愛いの打つ人。
コーヒーは嫌いじゃないけど紅茶の方が好き。
紅茶はレモンでもミルクでも、ストレートでも。
甘いのも辛いのも平気、丸のままの椎茸は食べられない。
・カノジョ。
カレの四つ下、ギリギリ十代。
童顔でイイトコのお嬢さん風、なのに性格はかなり老成してる。
ギャップまみれの人、性格にはかなり難あり。
もてるように振る舞ってるし、自覚もしてる。
ただ最後の一線で興味が持てないし、自分にそういう価値がないとか思ってる。
見えないけど相当ネガティブ。
自分が話すのが面倒くさいが故の聞き上手。
大人びているけどやっぱりまだ子供。
AB型らしい。
メールはいかにして愛想をよくするかに苦心してる。
ブラックコーヒーが苦手、ロイヤルミルクティーが好き。
それなりに甘党だけどそんなに量は食べられない。
見た目に反して安っぽい味のものが好き。
・彼。
カノジョとほぼ同い年?一応十代後半。
黒髪黒目で美少年顔、若干背が低いのがコンプレックス。
精密機器にやたら強い、バリバリの理系。
それなりにもてるけど彼女以外にこれっぽっちも興味がない。
あんまりここじゃそう見えないけど腹黒い。
独占欲が強くて危険思想をもってたり持ってなかったり。
別に監禁くらいなら普通にする。
AB型。
メールは用件のみ。
朝はブラックコーヒーじゃなきゃ眼が覚めない人。
甘いものが食べられない。
・彼女。
彼と同い年。
色白で華奢、お人形みたいな相当な美人。
クールビューティーと思われがちだけどたまにぼけてる。
もてるっていうかマドンナ扱い。
腹黒彼氏に振り回されるちょっとかわいそうな人。
スイッチが入るとヤンデレ。
なまじっか手段をもってるのでさくっと殺せちゃう危険人物。
AB型。
メールは彼に対してはそっけない、けど可愛いメールもできるよちゃんと。
朝は砂糖だけ入れたブラックコーヒー、でも紅茶も好き。
食が細いくせに甘いものは食べる。
・カレとカノジョ。
近未来、なのかな…一応二人とも社会人、っていうか公務員らしきもの。
とくに変な力はない、はず。
ただ朝のカノジョを怒らせると相当怖いらしい。
鉄パイプとか持ってくるよ。
・彼と彼女。
「神様の子供」=ちょっと人間離れした力を持ってる人。
彼は炎、彼女は風。
どっちも戦闘向き、っていうかスピード重視の斬り込み隊。
本編ではそれを遣って世界を救ったりするんだけど、日常的には炎で花火つけたり、風で洗濯物乾かしたりしてる。
とりあえずお前ら神様に謝れ。
サラマンダーとシルフィード、裁判官と破壊者。
…すみませんうん、楽しかった!
細かい設定考えるのが好きです、マニアックなくらいに(笑)
「女の子が苦手」
苦手なものっておありですか、そう尋ねられて俺が返したのはその答え。
当然のことながら、彼女は複雑そうに眉を寄せる。
露骨に顔を顰めたりしないあたりがなんとも彼女らしいとは思うのだけど。
「…えーと…それは、あれですかわたしの性別をお忘れですか…?」
「あはは、まさか」
「あぁ分かりました遠まわしな嫌みですかコノヤロウ」
「違うってば」
もちろん嫌みだとか皮肉だとか、そういうんじゃないってことは彼女もよく分かっているのだろう。
その証拠に、ドライに歪めた表情をすぐにほどく。
…もっとも、彼女が訝るのも無理はないんだけど。
彼女は当然『オンナノコ』だ、性別も、もちろん年齢的にも。
「…や、わたし割と自分では女の子だと思ってるんですけど」
ふんわりと巻かれた栗色の髪、白い肌。
Aラインの膝丈のスカートに、エナメルのストラップシューズ。
曲線で構成された身体、俺よりずっと低い位置にある頭。
どこからどう見ても君は女の子だし、それもとても女の子らしいと言えるだろう。
「うん、そうだね」
「なのにその『オンナノコ』の前で苦手とか言います?普通」
やっぱり先輩は性格が悪い、そう彼女は可笑しそうに笑う。
うん、そこなんだ俺が君を好きな理由。
皮肉家で厭世家、中途半端な絶望と諦め。
それでも見捨てられない、優しさ故の脆弱な精神。
「なんていうの、女の子特有の真っ直ぐさとか、だめ」
「…なかなかに手厳しいことを仰いますね」
「綺麗じゃん、女の子って。中身はどうか知らないけどさ」
丁寧に作りこまれた危うさ、可憐さ。
女の子、であることを知っている横顔。
時に残酷で強かで、それでも最後には愛らしく在ることが絶対条件のような。
「世界に期待してる気がするんだ、彼女たちは」
「期待、ですか?」
「楽観的、っていうのとはまた違って、結局は世界が自分に優しいって思いこんでるところが苦手なんだ」
「…分かるような、気もしますけど」
言ってから、君は薄く笑う。
「まぁ、わたしも女の子の一員ですし。そんなこと言ったら可笑しいですけどね」
「でも、君は期待している?世界に対して」
「さぁ?どうでしょう」
君は違うよ、と俺は心の中で笑った。
最後の最後に、君は世界を突き放す。
その悲しいくらいの潔さが、とても愛おしい。
「…俺は君が好きだよ」
「ありがとうございます」
にこり、互いに笑った口元はよく似ている。
白い首筋に揺れる、微かな後悔と嘲笑。
「わたしはお眼鏡に適った、ってことですか?」
「そんなとこ。もっとも、例え君が『女の子』だとしてもやっぱり俺は君になら恋してたと思うけどね」
「あら、嬉しいことを言ってくださいますね」
嘘みたいな駆け引きは、その実多大に本心を含んでいるのだ。
俺も彼女もそれくらい分かっているし、分かっていることを知ってもいる。
だから笑うんだ、歪な合わせ鏡みたいに。
「…わたしも、先輩のこと好きですよ」
「ありがと、嬉しいな」
世界に絶望した者同士、寄り添って傷を舐め合うのも悪くはない。
お題消化作。
あれ可笑しいなもっと明るくする予定だったんだけどな…!?
カレとカノジョは相当テンションあげないと暗くなります。
っていうか性格が悪くなります。
ほんとはもっと良いコたちです。
………たぶん。
「…あれだよね、」
「はい」
「実は君、ブラックコーヒー嫌いだろう」
問うた瞬間、彼女の表情があからさまに気まずそうに歪められた。
「…別に、飲めないわけじゃ」
「うん、それは知ってる」
「…嫌いじゃないですよ、そんな、子供じゃないですから」
そう言って顔をそむけて、手の中のカップをもてあそぶ。
真っ白いカップの中、舐めるように揺れるのは真っ黒なコーヒー。
砂糖もミルクも入っていないものだ。
「…基本的に甘党だもんね」
「辛いものよりは、ずっと」
「飲めないなら飲めないって、言えばよかったのに」
「飲めないわけじゃありませんってば」
子供扱いを心底嫌がる彼女は、けれど時々こんな風に子供っぽいこだわりを見せる。
言動も考え方も振る舞いも、実年齢や見た目よりもずいぶんと大人びているにもかかわらず、だ。
だけど実際のところ、所謂オトナの証明みたいなものは、てんでダメなのも知っていた。
タバコが苦手で、お酒にもそれほど強くなくて。
ほら今だって、意地を張ってなにも入れなかったブラックコーヒーを持て余している。
三分の一も減っていないコーヒーは、君を試すみたいにゆらゆら揺れて。
「…(こういうとこが可愛い、なんて)」
もちろん、言ってやらないけれど。
大人びた彼女が見せる、子供っぽい横顔が実はものすごく好みだなんて言ったら、きっと怒られてしまうから。
冷たく睨まれて「馬鹿にしています?」なんて言われるに違いない。
…まぁ、そんな怒った顔ももちろん好きなんだけど。
「…飲まないの?それ」
「飲みますよ」
我ながら意地が悪い。
にやりと笑ってカップを示せば、つんと君は顎を上げて。
一瞬思い定めた顔をすると、カップの残りを一気に呷った。
「潔いなぁ…ほんとうに」
「っ…ごちそう、さまでした」
そう言って彼女はにっこり笑う。
あぁもう、意地になっちゃって。
だけど此処で素直に「飲めません」と言わない彼女が好きなのだ、たおやかに見えてどこまでも意地っ張りな彼女の事が。
「…」
それでもやっぱり苦かったらしく、彼女は眉を少しばかりしかめた。
可愛いなぁ、と呆けたように思う。
…うん、相当、やられてるかも知れないな、俺。
「よくできました」
「…先輩、なんか腹立たしいんで一回殴っていいですか?」
「えー、やめてよ酷いなぁ」
くすくす笑いながら綺麗に空になったカップを彼女の手から取り上げた。
どうして彼女がこんなに「大人っぽさ」に拘るかなんて、もちろん理由は分かっているのだ。
…別に、そんなに気にすることじゃないと思うんだけどね?
君がこだわるというのなら、俺はどこまでだって付き合うけれど。
「…じゃあ頑張ったご褒美に美味しいロイヤルミルクティーを淹れてあげるよ」
立ち上がってからのカップを二三度降った。
彼女はぱっと微笑んで、けれどたちまち困ったように眉を下げた。
手放しで喜んでいいものか、逡巡するように喉をそらす。
もうひとつ、見つけたと俺はそっと笑う。
「…ありがとう、ございます…?」
「いいえ、ちょっと待っててね」
…君が努力して、俺の為大人であろうとするのなら、俺はそれを壊してあげるよ。
無理しなくていい、そう言えばきっと君は無理なんてしていないと返すから。
だから、不意打ちで。
まるで偶然のように、君の造り上げた仮面を外してあげる。
つんと澄ました余所行き顔ももちろん麗しいけれど、驚いたり怒ったり笑ったり、そうして覗く年相応な君だって酷く可愛らしいんだ。
ぜんぶ見たいんだよ、なんて、言い訳にならないだろうか?
「…素直じゃないね、俺も大概」
素直じゃない君と俺。
だけどきっと、熱いロイヤルミルクティーを淹れたら君は無邪気に笑うだろう。
そうしたら少しだけ、俺も素直になってもいいかもしれない。
(真っ直ぐ目を見て『好きだよ』と、そう囁くのも悪くない)
お題消化作。
ひねくれ者同士なカレとカノジョのおはなし。
優しい人で在りたい。
優しくなんてなれない。
「…結局、何が正しいのかなんてわかったものじゃありませんね」
吐き捨てるように。
呟いたのは彼女だ。
その明るい茶色の瞳には顔を上げた彼のことは映っていないようで、何もない床ばかりを空虚に彷徨う。
皮肉げに釣り上げた口の端、早口に言葉が押し出されていく。
「どこまで考えて良いのかなんてわからないんですよ。他人の痛みを自分のそれみたいに感じてしまうのって、もしかしたら恐ろしいくらいの依存かもしれなくて。だけど泣いてる人間を見てまったく心を痛めないのだって、異常なことかもしれなくて。どちらに転んだって、それって心が病んでるんだとは思いませんか」
こういう時、たぶん彼女が答えを求めていないこと。
彼ももう分かっているから、音楽のように流れていく彼女の言葉にだけ耳を傾けた。
「わたしには何もできないことくらい分かっているんです。それこそ、祈ることくらいしか。それを歯がゆく思うのだって、きっと間違っている」
「…どうして、間違いなの?」
「だって、何も、なにもできないのに。力になんてなれなくて、気の利いた励まし一つ言えなくて。どうしようもないことだってもちろんあるけど、わたしの力が足りないことだってそれこそ山ほどある。力になれないわたしが悪いのに、なのに…っ」
…彼女はいつもこうだと彼は思う。
考えて、考えて、答えのない迷路に迷い込んで。
思考の海に溺れてしまう。
そのくせ自虐意識だけは人一倍に強いのだ、考えすぎて行きついた先で結局彼女は自信を責める以外の選択肢を見失う。
それがあまりにも優しいからなのか、それとも彼女が言うように心が可笑しな方向に歪んでしまっているからなのか。
彼には分からないし、彼女にだって解らない。
それでも、ただ。
こうやって思いつめて思い込んで泣くときに。
彼女の心には祈りしか映っていないこともよく知っていた。
「…他人の痛みを自分の痛みとして受け止めるのは、度が過ぎれば間違いだって言うのも分かってます。だったら切り離して、他人の痛みになんて頓着しなければいいのかって言われたら、それだって間違いで。わたしには、どうして良いか分からないんです」
折り合いの付け方なんて忘れてしまった。
踏み込んでいい距離、取らなければいけない距離。
いつからか自信なんて持てなくなっていた。
ふ、と。
彼女がわらう。
痛々しさすら滲んだ笑顔だ。
諦めたくて諦め切れない君の、唯一持っている表情なのかもしれない。
「…だから、思うんです。『全部うまく回りますように』って。それしか、わたしには想えないから」
自分が願った誰かが、別の誰かのことを祈る。
そうやって繋がって巡っていけば、と途方もないことを考えたこともあった。
わたしの大切なあの人の、あの人の大切な誰かの、その誰かの大切な別の誰かの。
願いが、祈りが、思いが、叶えばいいと。
そんな夢物語を考えることは、間違っているのだろうか?
「…わたしの心は、歪んでいるのかもしれませんね」
困ったように笑った彼女の髪を、彼はそっと梳いた。
途方もなく愚かで脆く、弱い。
けれど泣きながら誰かのことを祈る彼女のことを。
――祈るのが、自分で在ればいいとだけ、想う。
お題消化作。
シリアス、っていうか暗い。
彼女は弱いのか優しいのか、どっちなんでしょうね実際。