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書きたいものを、書きたいときに、書きたいだけ。お立ち寄りの際は御足下にご注意くださいませ。 はじめましての方は『はじめに』をご一読ください。
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    あぅあぅ。

    ※ただの独り言。


    なんかおかしいぞー。
    呼吸が苦しいぞー。


    上手く肺に空気が入ってる気がしなくて、さっきから深呼吸ばっかww
    たまーになるんだけど一体なんなんだろう。
    ナニコレ腹式呼吸とかすればいいの?でもごめん腹式呼吸が上手く出来ないっていう←
    寝っ転がればいいんだろうか。

    しかし別にそんなつもりじゃ全くないのに、まるでパソコンに向かいながらハァハァしてるみたいでわたし気持ち悪い(笑)


    こういうのって意識してるから余計苦しいと思うだけで、何かに熱中してるうちにあっさり忘れちゃうんだけど。
    困ったなぁ今から寝るだけなのに、一体何に熱中しろというんだ。
    そんなことしたら眠れないじゃないか(そこか)


    ……テンション上げてたら忘れるかと思ったけど無理だったorz


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    階段の神様。  09

    ※階段の神様。



    それは、あまりに陳腐でありふれた、愛の告白。
    彼女は心の底から驚いた顔で、俺を見つめる。

    色彩に恵まれなかった彼女の後ろ、冬晴れの空だけが鮮やかに蒼い。
    それだけで許せるような気に、ほんの少しだけ浸る。
    一度眼を閉じて、ひらいて。
    彼女に一歩だけ、近づく。

    「…絆くん、ちゃんと起きてる?」
    「ひどいこと言いますね」

    一世一代の告白を。
    苦笑するけれど、まだ理解が出来ないような顔で見返された。

    そりゃあ、まぁ。
    常識的に考えたら、おかしいのは俺だろうけど。
    でも、だれ一人幸せに出来ない常識なんて、そんなの捨ててしまえばいいと思うんだ。

    「…私は、ヒトじゃないんだよ?」
    「知ってます」
    「いつ居なくなるか分からない。あるいはずっとずっと、絆くんを縛るかもしれない」
    「それも、承知の上です」

    そんな覚悟は、とうに決めた。
    何時か被る痛みより、曖昧なまま消える境界線の方が俺はいやだよ。
    まっすぐ見返した先、泣き出しそうに君はわらう。

    「意味、わかんない。だって私はもう死んでるんだよ?」
    「それは理由になりませんよ」
    「……同情ならいらないから」
    「同情で告白なんてできません」

    淡々と、向かい合ったまま声を投げる。
    目は、逸らさない。
    挑むように互いを見つめたままだ。
    躊躇うように数度唇を開きかけて、彼女は問う。

    「………なんで、あたしなの」
    「そんなの、セツキ先輩が好きだからに決まってるじゃないですか」

    間髪入れずに叫んだ。
    嗚呼、そうだよ。
    俺はあなたが、雪姫先輩がすきなんですよ。
    誰が何と言おうと、例えそれが間違いでも。

    俺は、あなたが。

    「…ばか、じゃないの」

    ふわりと、ほどけるように彼女は笑う。

    「そうですね」
    「普通、考えないよ。幽霊と恋愛しようだなんて」
    「好きになった人がたまたま幽霊だっただけですよ」

    きっといつか俺は泣くだろう。
    それでもこの選択だけは、後悔する気が起きないよ。
    あなたを好きになったこと、それだけは嘘にしたくない。

    「……そろそろ諦める気になりました?」
    「…意外にしつこいんだね絆くん」
    「ご存じありませんでした?」

    姉を真似たにこやかな笑顔。
    ようやく根負けしたように、彼女は俺に近づいた。

    一歩、また一歩。
    じりじりと距離を詰めたと思ったら、次の瞬間いきなり飛びつかれた。

    「うぁっ!?」
    「……っ」

    不意打ちに驚いてよろめいた。
    すぐに体勢を立て直すと、自分とそう変わらない位置にある頭が肩口に押しつけられた。

    冷えてはいるけれど、それは確かに体温を持っていて。
    クラスの女の子たちと、なんら変わらないはずなのに。
    ――嗚呼、きみ、は。

    「……ねぇ、絆くん?」
    「はい」

    わたしも、すきだよ。

    涙交じりに返された答え。
    俺は笑おうとして、それよりも先に視界がぶれた。

    「……はい、」

    間違いだらけの俺たちの恋は、こうして密やかに始まった。


    (あいしてる、の魔法を)



    階段の神様。でした。
    何時か絶対泣くって分かってるのに、絆は無謀だなぁ、と思ったり思わなかったり。
    でも彼が自分で選んだ答えなので、きっと後悔はしないのでしょう。

    いまさらですがセツキにはちゃんと足はあります。
    透けてたりとかもしません。
    見た目は幽霊っぽくないです、大丈夫です(何が)

    そのうちちょっとした違いみたいのが書けたらなぁと思ってます、はい。

    階段の神様。  08

    ※階段の神様。



    「――おれ、には」

    つぶやいた。
    にぎりしめた拳が震える。

    「俺には、わからない、けど」

    どうしたら良いのかなんて、分からない。
    だって信じ込んでいた世界の理が、根底からひっくり返ってしまったんだ。
    無力に非力に立ち尽くして、それでも呑み込むしかない現実だけは妙にくっきりと浮かび上がって。

    そもそも間違いというのなら最初の出逢いからだろう、だってこれは本来ならばあり得ない邂逅だったのだから。

    触れた手も笑う顔もやわらかな声も。
    何もかもが間違いで、虚構で、嘘で。
    切り捨てるならば、それ以外の何物でもないんだ。

    「でも、だけど」

    嗚呼、ねぇだけど。
    失いたくないのは、本当なんだ。
    あなたがこんなにも悲しそうな顔をするのだって、見たくないんだ。
    どうにかして笑ってほしくて、そのために何かしたくて。
    そう思うことは、嘘にはなりえないと思うんだ。

    「――だから、」

    顔を上げる。
    もう良いよ、迷わないよ。
    ぜんぶ抱えて、さいごまで走るよ。

    「きずな、くん?」

    ぼんやりと、よく分かっていないような顔で首をかしげた彼女に、俺は微笑む。
    上手に笑えてるかは、分からないけど。
    それでもできるだけ穏やかに、わらう。

    「良いよ、良いんですよ、もう」
    「良いって…なに、が?」
    「ぜんぶ」

    そうだよ、もう良いんだ。
    立ってる場所が違っても、生きてる場所が違っても。

    ――俺は、あなたが、好きです。

    (決意には程遠く、けれどもそれは熱を帯び)



    ほぼ勢いだけで書いてみた階段の神様。第八話。
    英断とは呼べないような解答、それでも必死で彼に選んでもらいました。



    階段の神様。  ♯1

    ※階段の神様。閑話。




    「かれ」が居なくなった教室で、彼女はゆっくりと首をかしげた。
    広い教室にひとりきり、遠くなる足音に耳を澄ませながら。
    やがてそれが聞こえなくなって、それからゆっくりと目を伏せる。

    「かのじょ」によく似たかんばせで。
    祈るようにつぶやいた言葉は、誰も知らない。



    誰にも見つけられることなく泣く子どもを、かのじょはいとも容易く見つけた。
    何でもないことのように、手を伸ばして微笑んで。
    誰も触れることのなかったその手と、繋いだ。

    時間を共有することのなかった姉妹のように。
    不器用に、いびつに、けれども穏やかに緩やかに。
    重なり合ったふたつの影。


    かのじょの背を追うように、彼女は成長する。

    追いつけないことが幸せだった。
    先を歩く背中を見ていることが、幸福だった。
    凛とうつくしく、優しげな空気をはらむその背を見つめることが、彼女には嬉しかったのだ。

    嗚呼、なのに、それなのに。


    ある日かのじょの時間は止まり。
    彼女の時間は変わらず進む。

    どうしてだろう。
    あんなにはっきりと見えていた背中が、もう見えない。
    急に空恐ろしい気持ちになって振り向くと、いつの間に追い抜いてしまったのだろう。
    自分の後ろに、立ち尽くすかのじょが居た。

    微笑んだまま凍りつく。
    どうして、どうしてどうして。

    嗚呼、あたし、は。
    あの人、を――。



    神様がもしも居るのなら。
    彼女はそっと唇でつぶやく。

    ねぇ神様、あたしの父よ。
    どうか一度だけ、魔法をかけて。

    閉じた瞼で見つめた背中。
    変わらずうつくしく、そのことに少しだけ笑った。

    (やがて光をむすぶころ、)




    階段の神様。の閑話です。
    風姫と雪姫のお話。

    それにしても最近の放置っぷりに驚いた。
    がんばれ…もうちょっとお話が書きたい。
    しかしなかなか思うように書けない…うぬぬ。

    でも久々に楽しく書けました。
    つくづく自分はシリアス書きなんだとおもいます。

    せかいごと、

    友人と話してて気がついたのですが、今日明日はセンター試験なのですね。
    おぉお…もう一年経つのかぁ、早いなぁほんとに。

    みんながみんな、自分の希望する進路に進めればいいと思います。
    大学でも専門学校でも就職でも、なんでも。
    とにかく願った、望んだ進路にいければいい。

    死にそうな思いをしたり、世界中ぜんぶ恨んでしまいたくなったり。
    そんな苦しい想いなんて、誰もしなければいいのになぁ。


    っていうかもう、世界中まるっと幸せになればいいと思うんだ。
    一部だけなんて、ケチくさいこと言わないでさ。
    世界中、一人残らずみんな幸せになればいい。

    規模が大きすぎるだろ、ってツッコミは受け付けないんだぜ!!←


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    1990/10/10
    職業:
    学生。
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    物書き。
    自己紹介:
    動物に例えたらアルマジロ。
    答えは自分の中にしかないと思い込んでる夢見がちリアリストです。
    前向きにネガティブで基本的に自虐趣味。

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