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書きたいものを、書きたいときに、書きたいだけ。お立ち寄りの際は御足下にご注意くださいませ。 はじめましての方は『はじめに』をご一読ください。
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    片隅に星屑。

    ※こばなし。
    どこかの誰か、とそれに応える誰か。

     

    あいしてるって言ってほしいの。


    あいしてるって?

    そう。誰かに、大丈夫だよって言ってほしい。傍にいてほしい。抱きしめていてほしい。…醜いって、分かってる、のに。

    言ってあげようか。

    え?

    君が望む言葉を告げて、抱き締めて隣に座って。そうしていて、あげようか。

    …どうして。

    どうしてって、分からない?

    分からないわ。私には、そんな価値はないもの。

    弱ったね。そう言われてしまうと。

    だって、私は醜いよ。誰かに傍にいてほしいなんて、なんて傲慢で我儘。言葉を望んで、愛を望んで、私は本当に――

    …それは、悪なのかな。僕には、わからないけど。

    …どういうこと。

    君が思うほど君は、傲慢でも無価値でもないよ、ってこと。

    …分からないよ。

    分からなくていいよ。僕がそれをしたいだけだから。

    どうして、それをしてくれようなんて思うの?

    そんなの、君を愛してるから、だよ。

    (醜いわたしを赦す声)

    (そんなことを言われたら、私は価値を見出すしかできない)




    特に深い意味はありません、髪乾かしてたら思いついたので(えー)
    こういうよく分からん話を書くのが好きです、たとえ自己満足でも!
    なんかブログの設定変わっててやりにくくて仕方がない…!!

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    忘れ去られた庭園。

    ※こばなし。
    どこかの天使と不幸な彼女。



    「君のそれはね、ただの傲慢だよ」

    男が言った。
    背中に白い羽の生えた、それは天使だった。
    彫刻のような、綺麗な顔立ち。
    なるほど確かに人間らしさを欠いている、とぼんやり思った。

    「世界中の不幸を背負ったつもり?馬鹿だね、君にそんな価値はないよ」

    けれどその天使は、悪魔のように冷酷な言葉を吐いた。
    美しい声、心臓に氷の杭を打ち込んでいく。

    「君に他人の不幸を負う価値はない。君が背負おうなんて、そもそもおこがましいんだよ」

    言葉を失って立ち尽くすわたしに、彼は甘い笑顔を見せる。
    愛おしげな、そのくせ何の感情もこもってはいない手つきで頬を撫でる。

    「…君は、愚かだ」

    そうね、とわたしは頷く。
    誰かの不幸が自分のせいだなんて、ばかげている。
    考えるだけ無意味なのだ、だって所詮は堂々巡りで答えなどでないのだから。
    否、そもそも答えなんて概念、存在していない。
    だってわたしが、それを求めていないのだから。

    頬に触れる天使の手に、己のそれを重ねる。

    「…天使のくせに手が冷たいのね」
    「意外かい?」
    「えぇ、とても」

    冷えた手、冷えた頬。
    それに重ねたわたしの手だけが熱を持っている。
    歪んでるのは、いったいどちらだろう。

    「…しんでしまいたかったの」
    「そう、」

    言葉にすれば、酷く薄っぺらだ。
    軽くて、どうしようもなく笑えてくるくらいに。

    「だけどわたしには、死ぬ価値もないのよ」
    「…そうだね、その通りだ」

    吐き捨てるように天使は笑う。
    だけどその声は、耳に酷く心地よかった。

    「せいぜい、生きれば?足掻いて、惨めに泣き叫んで、祈りを乞うて這いつくばって。そのうち価値くらい見つかるんじゃないの」
    「…そうかもしれないわね」
    「むしろ、それ自体が価値なのかもしれないよ?可哀想なお嬢さん」

    わらう天使は、そう言った彼自身を嘲っているようだった。
    可哀想なのは、わたし?
    それとも――貴方?

    「…可哀想な、天使」

    呟いた言葉。
    触れ合わせた額だけは、ちゃんと温度を持っていた。

    (不幸者、ふたりぼっち)




    口の悪い天使と性格の悪い女。
    こういう組み合わせは楽しいです。

    誰かの不幸を背負うのは、傲慢なんです、たぶん。
    その人の幸不幸は、きっとその人だけのもの。
    他人がどうこう言っていいものじゃ、ないから。

    それでも、優しくなりたいと願う人がいることは、素晴らしいことなんだな。

    ロンリー・スター。

    ※短文。



    目を閉じて耳をふさいで、口をつぐんで。

    逃げたっていいんだ。
    その透き通る綺麗な瞳を凍らせる、醜い世界から。
    その柔らかな音にだけ浸されていた耳を刺す、痛い言葉から。
    その謳うために彩られた唇を震わせる、冷酷な拒絶から。
    にげたって、良いんだ、良いんだよ。

    歩くと決めた君を攻撃するすべてのものを、諦めてしまうことだって悪じゃない。
    何度だって繰り返すよ、僕は君が傷つくことに耐えられない。

    嗚呼だけど、それでも君は笑うんだ。
    見つめた瞳はなお澄んで、告げられる言葉は穏やかで。
    君はまだ世界に絶望しない。
    顔を上げる君を見て、僕は諦めかけた世界にもう一度微笑する。

    高らかに叫ぶのは宣戦の布告。
    嘲笑う世界、だけど僕はもう決めたんだ。

    壊れたオルゴールの待つあの小さなお城にはもう戻れないけれど。
    それでも君が進むというなら、僕はどこまでだって付き従おう。

    いつの日か君が朽ちるその時まで。





    どこまでも過保護な「僕」。
    わたしの書く男性陣は基本的に女の子に甘いです。

    とくに何も考えずにカタカタしました。
    お話が書きたいのに書けない状態はまだ続いてます…七夕書きたいのになぁ。
    とりあえず、頑張る。

    水槽に水葬。

    ※こばなし。
    携帯電話と君。


    腕を。

    腕を、真っ直ぐに伸ばして。
    手の中には、硬く握りしめた携帯電話。
    立っているのは橋の上、その下を流れるのはそれなりに深さも速さもある川。
    橋から身を乗り出すようにして腕をのばして、のばして。

    そして。

    「…っ」

    手を、開いた。
    馴染んだ硬さが、重みが、冷たさがあっという間に消えて、わたしは強く目を閉じる。
    ひゅっと吸い込んだ息が肺をさして、痛みに涙すら滲む。

    感じたのは一瞬。
    すぐにびぃん、と音がしてストラップを巻きつけた腕が上下する。
    首に下げる、長いストラップ。
    その先に在るのは、たった今手を離したばかりの携帯電話。

    「はっ…」

    震えた息を、吐きだした。
    手の先、携帯電話はゆらゆら揺れて、ゆれて。
    まるでわたしを嘲笑うように。

    失っていないことに対する安堵、結局捨てられなかったことに対する絶望。
    ないまぜになってせり上がって、喉を内側から焦がす。
    引き攣れたような嗚咽が漏れて、堪え切れずに口元を覆った。

    捨てたくて捨てられなくて、憎くてだけど愛しくて。
    さよならの真似事ばかりを繰り返して、わたしは安心を、薄っぺらくて脆弱な安心めいた偽物を手にするのだ。

    失うことが、怖いのだと。
    愛しいのだと、確認させて。

    「…ごめ、んね…っ」

    何度も何度も何度も。
    繰り返し繰り返し、愚かな儀式を行うわたし。

    懺悔の声だけが、今日も川に流れていく。




    携帯電話水没の巻。
    未遂ですが。

    たまに携帯をぶん投げるか叩き壊すか逆ぱかするかして破壊したくなることがあります。
    でもそれをしないのは、憎らしい以上に愛おしいからなんだって。
    想いたいし、想わせてほしいんです。

    でもそれとは無関係にわたしは携帯をよく落としてしまうので(えー)
    結構ボロボロなんだな、こいつ…。

    溶けた雪と神様。

    ※小話?メモ?


    ごめんなさい、と。
    あいしてる、を。

    ただただ繰り返すことしかできなくて、ただ、唯々。
    ついには空気ばかりがこぼれて、こぼれて、何も言葉を作らないまま地面に転がった。

    私は愚かで、今よりもっと子供で。
    それでも、その瞬間なりの、精一杯で祈っていた。
    叫んでいた願っていたそして。

    そして、あいしていた。

    振り返れば、滑稽で。
    かなしくなるくらいに不器用な。

    それでも微笑んだ君は、あの夏私にとっては紛れもなく神様でした。





    最近こんなんばっかですね…ちゃんとお話が書けなくてもどかしい。
    なんとなく書けない。
    何でだろう、困りました。
    欲求だけが溜まっていくよ!

    そしてこういうのってどこに分類していいのか分からん。
    メモは告知とか、日記みたいなもんだからこばなしで良いのか…あぁあ気になる!

    とりあえず、小話にしてみました。


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    HN:
    祈月 凜。
    年齢:
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    性別:
    女性
    誕生日:
    1990/10/10
    職業:
    学生。
    趣味:
    物書き。
    自己紹介:
    動物に例えたらアルマジロ。
    答えは自分の中にしかないと思い込んでる夢見がちリアリストです。
    前向きにネガティブで基本的に自虐趣味。

    HPは常に赤ラインかもしれない今日この頃。
    最近はいまいちAPにも自信がありません。
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