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書きたいものを、書きたいときに、書きたいだけ。お立ち寄りの際は御足下にご注意くださいませ。 はじめましての方は『はじめに』をご一読ください。
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    時季外れもいいとこだ。

    ※こばなし?

    「メリークリスマス」という言葉が好きだ。
    たった1日だけの挨拶だけど、それはどこか祈りを含んでいるようで、告げる相手の幸福を願うような響きがあると思う。

    明るく清潔で、厳粛ではないけれどきっぱりと美しい朝。
    それに相応しい言葉が、きっと「メリークリスマス」なのだろう。



    「…メリークリスマス」

    つめたく冴えた空気、穏やかに君が微笑む。
    考えてみれば何でもない1日、平日で普通に学校はあるし、キリストの誕生日だって本当は今日じゃないらしいけど。
    だけどやっぱり今日は特別で、神様も仏様も信じていない僕でさえささやかな感謝を告げたくなる。

    だってほら、君のつむぐ祈りはこんなにも尊い。

    「メリークリスマス」

    微笑んで返せば、こうふくそうに君が笑った。

    (メリークリスマス フォー ユー!)
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    アリアドネの足枷。

    細切れ。


    「言いたいことがあるなら言わなきゃ」なんて。
    あまりにも陳腐で笑ってしまいたくなる。

    言いたいことはもいろんあるけれど。
    言わないって選択したのはわたしなの。

    その選択の価値に、誰にも文句なんて赦さない。
    (18 愛しい痛みが沈む金魚鉢)



    …たぶん最初っから、間違っていたんだろうけど。

    「だけど君に、あの瞬間の君にそれ以外の選択ができたのかい?」
    「…それは、」
    「だったら、それが最善だったんだよ」

    そう言ったあなたの笑顔を、今でも鮮明に思い出せるなんて。
    おかしいかしら?
    (31 絡まるアリアドネの糸)
     


    「世界は君を失ったって、何一つ変わりやしないさ」
    「…それくらい分かっているわ」
    「…あぁ、だけど」
    「?」
    「僕の世界を破壊することくらいなら、できるんじゃない?」
    (7 世界は君を失ったって、何一つ変わりやしないさ)



    甘いあまい熱を共有して与えあって、間にこぼれたのは苦しげな吐息。
    奪い合うみたいな、凶暴なキス。
    隙間を作るように唇を離して、近い距離のまま言葉を絞り出す。
    「…全然、足りない」
    こんなんじゃ、足りるわけない。
    もっともっともっと、一番近くでその熱を。
    (47 飢えています、君に)
     

    細切れ。

    自分でつくったお題を自分で消化してみるという羞恥プレイ企画。


    「そうだねぇ、君になら膝をついても構わないとは思うけれど」
    「…あたしがそういうの嫌いって、知ってるくせに」
    「もちろん知っているけれど。いつまでも可憐なお姫様じゃいられないんだよ」
    「分かってるわ」
    「さぁ、ご命令を女王陛下?」
    (41 麗しき女王陛下に捧ぐ)



    「へいへーいっ★ほら早く準備してっ」
    「ちょ、何いきなり人の部屋に乱入しておいていったい何だっていうのさ!?」
    「ほらほら早くー、出かけるんだから」
    「はぁ?ど、どこに…」
    「良いから早くっ!こんないい天気なのに閉じこもってたら腐るよっ」
    「それは嫌だなぁ…あぁもう分かったよ、行けばいいんだろう行けば」
    「そーゆーこと。はい出発!」
    (3 穏やかな春の午後を叩き壊したのは)



    真白い指先、まるで神様の芸術品みたいな。
    冷えたそれを取り上げると、君は不思議そうな顔をする。
    「…なぁに、」
    「んーん、別に」
    この手が何を抱えているかは、僕だけが知っていれば良い。
    (36 砂糖菓子の指先にキスをひとつ)



    つんと顎をあげて、優美に微笑んで。
    少しだけ勝気な眼差し、含みを持たせて扇をひらめかせ。
    軽く肩をすくめればほら、纏う視線が熱を帯びる。
    だってあたしは御姫様、可憐で気まぐれな蝶々よ?
    誰か捕まえて御覧なさい、そう易々と落ちてはあげないけれど。
    ――はやく来て、あたしだけの王子様?
    (47 舞踏会は戦場)



    「…どっか、いっちゃえば」
    冷たく強張った声。
    俯く君の表情は読み取れないけれど、なんとなく想像はつくんだ。
    「居なくなっちゃいなさいよ」
    言葉とともに、僕の服の裾を掴む指先に力がこもる。
    意地っ張りな可愛い人、そんな風に縋られたらどこにも行けないじゃないか。
    (14 どうか突き放してよってすがる指)



    「いっけー!頑張れーっ!!」
    「ちょ、あんた今走ってるの敵クラスでしょぉお!?」
    「知らなーいっだって二組には彼が居るんだもーんっ」
    「あぁもうこの色ボケがっ!さっさと告白してしまえっ」
    (五月 体育祭?あの人のクラスを応援しますけど何か)



    「せーんせ、夏休み補習はやらないの?」
    「あー、どうしようかなって思ってる。忙しいだろなんだかんだ言って夏休みって」
    「まぁまるっきり暇とは言いませんけどねぇ…」
    「だから希望制にしようかと。俺大体夏休みは学校いるし」
    「…じゃあセンセー、補習デートなんて如何です?」
    (八月 センセイ、補習デートのお誘いです)



    「微温湯なんて望んでないんだろ?」
    「そうね」
    「僕らは全部知ってしまったんだ。だったらもう、この世界にはいられない」
    「…そう、ね」
    「往こう?二人で。…愛の逃避行なんてロマンチックだろう?」
    (08 シャングリラを捨てろ)



    「…ねぇあのさ一つ聞いてもいいかななんで君そんなジェイソン(@十三日の金曜日)ばりのチェーンソー持ってるのかな怖いんだけど!」
    「いやちょっと桜の木を切ってこようかと」
    「何言ってるんだお前っていうか桜は切っちゃダメだろ桜は」
    「や、だって桜があるから別れが辛いわけで…ほら桜があんな風に淋しそうに散るから切ないんだよ」
    「言いたいことは分かるけどそれはいけません。大丈夫だよ桜が散ろうが咲こうがあたしが居るでしょ!?」
    「…え、あ、う?」
    「心配しなくても縁切ったりしないっつーの。だかあらほら早くチェーンソー仕舞えこのジェイソンもどき」
    「…(なんだろ、エスパー?)」
    (43 日本中の桜の樹を一本残らず切り倒してしまいたい(だって別れが悲しいのはあんな風に桜が切なげに散るからだ))

    散りゆけ言の葉。

    とけてしまえたら良いのに。
    言葉のように、歌声のように。
    誰かの為だけに捧げられたそれらになって、あたしは消えてしまいたい。

    短い距離を。
    一秒にも満たない距離を。
    舞うように進んで、鼓膜を震わす。

    あなたの心をも揺らして、しずくになって広がりましょう。

    そしてそのまま眠るのです、永遠に目醒めない眠り姫。
    沈むように、目を閉じて。
    誰かの心の奥底、あるいは記憶の片隅。
    もしくはとどまることもなく、こぼれおちていく泡になり。

    あぁそうね、もしも願ってもいいのなら。
    赦してもらえるならば、あたしは。

    言葉になったあたしは、あなたの胸の中にとどまりたい。
    愛おしい響きでもって届けられた、祈りとなって願いとなって。
    届いた先、あなたを微笑ませることができたらいいのに。

    (それはたぶん、明日の為の、)

    病棟アリス。

    あたしはアリス
    此処はいびつな御伽の国
    迷いこんだら 出られない

    赤とオレンジ
    くすんだ迷路
    踏みしめる足元さえ 覚束ない

    天蓋付きの大きなベッド 
    うず高く積まれたぬいぐるみの死骸
    永遠に夜の終わらない 時間を忘れた場所

    あたしはアリス
    此処はいびつな不思議の国
    閉じ込められたら 逃げられない

    分厚い硝子扉
    世界に忘れ去られた病室
    窓をたたく指さえ やがては力を失い

    向こうにいるのはだぁれ?
    答えはなくて 応えもなくて
    醒めない影とのワルツは まるで赤い靴の少女

    あたしはアリス
    心の壊れたお人形
    さよならの声を知る ハートの扉に隔たれた夢

    もう出られない 逃げられない
    だってあたしは アリス(患者)だから
    真っ白い病棟では治せない 心を亡くしたお人形
    だから連れてこられたの 二度と醒めない夢の国

    知っているわ 知っていたわ
    もう出られないんでしょう ここで終わりを待つんでしょう
    首狩りの手段すら失った 哀れなアリスは朽ちて逝く

    全部ぜんぶ諦めたわ
    だからお願い 最後に言わせて
    あたし あなたを愛してた
    もう言うことはできないけれど どうかそれだけ あの子に伝えて

    ――「おやすみアリス、よい夢を」

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    祈月 凜。
    年齢:
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    性別:
    女性
    誕生日:
    1990/10/10
    職業:
    学生。
    趣味:
    物書き。
    自己紹介:
    動物に例えたらアルマジロ。
    答えは自分の中にしかないと思い込んでる夢見がちリアリストです。
    前向きにネガティブで基本的に自虐趣味。

    HPは常に赤ラインかもしれない今日この頃。
    最近はいまいちAPにも自信がありません。
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