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細切れ。
「言いたいことがあるなら言わなきゃ」なんて。
あまりにも陳腐で笑ってしまいたくなる。
言いたいことはもいろんあるけれど。
言わないって選択したのはわたしなの。
その選択の価値に、誰にも文句なんて赦さない。
(18 愛しい痛みが沈む金魚鉢)
…たぶん最初っから、間違っていたんだろうけど。
「だけど君に、あの瞬間の君にそれ以外の選択ができたのかい?」
「…それは、」
「だったら、それが最善だったんだよ」
そう言ったあなたの笑顔を、今でも鮮明に思い出せるなんて。
おかしいかしら?
(31 絡まるアリアドネの糸)
「世界は君を失ったって、何一つ変わりやしないさ」
「…それくらい分かっているわ」
「…あぁ、だけど」
「?」
「僕の世界を破壊することくらいなら、できるんじゃない?」
(7 世界は君を失ったって、何一つ変わりやしないさ)
甘いあまい熱を共有して与えあって、間にこぼれたのは苦しげな吐息。
奪い合うみたいな、凶暴なキス。
隙間を作るように唇を離して、近い距離のまま言葉を絞り出す。
「…全然、足りない」
こんなんじゃ、足りるわけない。
もっともっともっと、一番近くでその熱を。
(47 飢えています、君に)