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「オリジナルは、どんな人がすき?」
「…それは、あれだよねラブ的な意味だよね?」
「あ、うん。そうそうラブ的なほう」
「えー…そうだなぁ、あたしに幸せを願わせてくれる人?」
「おや。…えっと、『この人が幸せになってくれるといいなぁ』ってやつ?」
「そうそう。『世界中がこの人に優しく在ればいい』って思わせてくれる人」
「わー…まさかオリジナルからそんな乙女な答えを聞くとは思わなかった…」
「むっ、失敬な。…あ、でもねぇそれとおんなじくらいあたしに不幸を願わせてくれる人がいい」
「…は?」
「いや、だからね?幸せになって、って思うのと同じくらいの重さで『世界中に見放されてあたししか縋る人が居なくなればいいのに』って思わせてくれる人が良いなって」
「…え?…いやいやいや、ちょっと待ってそれ可笑しくない?」
「えー、可笑しくないよ別に」
「いや、だって、なんで?幸せになってほしいんじゃないの?」
「なってほしいよ?だけどあたしの為に不幸になってほしいの」
「…オリジナル、それ、すっごい、歪んでる」
「あはは、そうかもね」
「しかも不幸に『する』んじゃないわけね?あくまでも世界にそう『させる』なんだ…」
「うん?だって、あたしにそんな価値ないもん」
「…えっと?」
「あたし如きがだれかを不幸にしたり、ましてや幸せになんか出来るわけないじゃない。あたしにそんな価値があるとは到底思えない」
「…うわぁちょう無価値主義」
「だって、あたしはきっと存在しないし、世界の中に。つーかあたしが想ったところで相手の幸不幸が左右されるわけないし?だったら思いっきり投げっぱなしジャーマンで世界に賭けた方がマシ」
「なんていうか…壮絶、だよね」
「そうでもないよ。まぁもうちょっと普通の回答するなら、あたしのこと考えててくれる人、とかかなぁ」
「あー…うん、普通だ」
「でしょ?あんまりあたしは何か伝えるの上手くないから、理解して欲しいなーっていうのもあるんだけど」
「けど?」
「ほら、あたし基本的に依存気味でしょう自覚済みではあるんだけど」
「そうだねー、基本的にオリジナル何か好きになると結構それ次第ってなること多いよね」
「そうそう。だからあたしは必然的に相手のことたくさん考えるわけじゃないですか」
「そうですねぇ、必然ですよねそれは」
「うん、だから相手にも同じことしてもらいたいの。あたしのこと考えて、あたしのことで吐くほど悩んで。あたしが付き放したら、絶望して泣けばいいなーって」
「…ちょっと待って結局そっち?乙女的なアレじゃないの!?」
「え?これって乙女的なアレでしょかなり」
「ちょ、お前自重しろオリジナル!なんでオリジナルってそんな極端にドSでドMなの!?」
「えー…そうでもないって」
「そうでもあるよ!」
「あれだよ、それくらいあたしのこと愛して?みたいな。歪んでてもいいから、あたしに価値をくれる人じゃなきゃいや」
「もうちょっとマシな価値の欲しがり方ってあるでしょうに…」
「あはは。…そうだね、あたしが居なくちゃ世界なんて、って思ってくれたら最高だな」
「あーもー、ほんとオリジナル自重」
「えー?なんでー?良いじゃん別にー」
「もー、ほんっとオリジナルは歪んでる!」