※彼と彼女。
折角なので彼女も書いてみた。
あたしの好きな人。
頭の回転がすごく速い、聡明な人。
何時だって彼の頭の中では思考が働いていて、一瞬だって休むことなく計算が続いている。
即座にはじき出される答えは、綺麗な理論で固められたもの。
あたしの好きな人。
真夏に生まれたくせに暑さに弱くて、不健康に冷えた空気が好きな人。
そのくせあたしがねだると、仕方ないねって笑って日差しの下に出て来てくれる。
あたしのこと甘やかしすぎじゃありませんか?
知ってるのよ、自分は絶対食べないくせに、あたしが好きだからってフレンチトースト練習してたの。
あたしの、好きな、すきなひと。
赤い瞳のサラマンダー。
あたしの為に世界を、壊そうと言ってくれた人。
失いたくないもの、きみには山ほどあるでしょうに。
それなのに、きみはあっさりと、あたしに殉じることを誓う。
優しい人。
そして、哀しい人。
賢い故に愚かで、とてもとても愛しい人。
「…たとえば、明日きみが居なくなるとしても、」
きっときみは最期の日に世界を望まないから。
あたしは自身を供物に捧げることに決めたのです。
それならきっと、微笑んでくれるでしょう?
あたしのすきなひと。
何もかも、理由は総てきみにあげる。
いつもみたいに仕方ないねって、きみは笑って言うのでしょう。
(価値のない宝石、価値を持つがらくた)
彼女です。
やっぱりちょっと病んでるのかもしれない。
でも原点回帰ってことでどうだろう!(なんの)
馬鹿なことばっかやってるので忘れがちですが、実は内心いちばんドロドロしたもの抱えてるのは彼女なんだと思います。
忘れがちですが(二回言った)
世界でいちばん彼女は彼女が嫌いだし、だけど彼女にとって彼は神様だから。
彼が愛した彼女を、彼女は嫌いにはなれないのです。
だから理由、生きる理由も死ぬ理由も、笑う理由もなにもかも。
彼女は彼にあげることを決めたんだよねっていう。
分かりにくいですね、うん知ってる!(えー)
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