忍者ブログ
書きたいものを、書きたいときに、書きたいだけ。お立ち寄りの際は御足下にご注意くださいませ。 はじめましての方は『はじめに』をご一読ください。
08
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • 管理画面

    [PR]

    ×

    [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

    集う、春のうた。

    ※仮想世界に捧げもの。
    次男と少年。
    詳しくは椎さん宅でチェック!



    食事は、イキモノを食べることに等しい。
    イキモノ、生きていた、モノ。
    それが死んで、殺されて、食卓に並ぶ。
     
    「――っ」
     
    食えない、と思ってしまったのはどうしてか。
    一度そう思ってしまったら、今まで普通に食べられていた肉が、突然恐ろしいものに変わった。
    色彩を奪い、世界をぐらぐらと揺らして。
    俺を、人を殺すことを生業とする俺を、苛む。
     
    これは、イキモノだった、もの。
    それが、死んで――ころされ、て。
    食べ物とか、そういう話じゃない。
     
    俺は、イキモノを、食っている。
    そうして、俺が昨日殺したのは――。
     
     
     
    「…ねぇ、」
    「…んだよ」
     
    いつもの朝。
    相変わらず、能天気な声。
    けれどその声に、少しだけ現実を思い出す。
     
    「おはよー」
    「…あぁ、」
     
    小さく返す。
    ようやく「ひと」に見えるようになり始めた顔を、少しだけ横目で確かめながら。
    感じたのが安堵だなんて、気付かないフリで見逃した。
     
    「…どうしたの?」
     
    普段ならば、うすらぼけた笑顔で勝手に喋っていくくせに、今日ばかりは勝手が違って。
    奴は俺の顔を覗き込むように見つめて、首をかしげた。
    その様子は弟がやる仕草に少しだけ似ていて、だから油断したのかもしれない。
     
    「…なんか、おかしいか」
    「うん」
     
    縋るように問うてしまったのは、計算外。
    そして、あっさりと返されたのも、予想外だった。
    笑顔を引っ込めたまま、奴はじっと俺を見つめる。
     
    「顔色が悪いね。それに少し、痩せた?」
    「…寝てねーから」
    「そっか」
     
    寝てないのは、本当。
    だけどそれ以外にも、ロクに食事を取っていないのも、原因。
    分かっちゃいたけど、どうしようもなくて足掻きようもない。
    自分の神経がこんなにも細かったなんて、と自嘲がもれる。
     
    「…君さ」
    「あん?」
     
    振り返る。
    奴は少しだけ、笑う。
     
    「結構無茶するタイプだよね」
    「…うっせーよ」
    「でもたまには、休憩しなきゃ」
    「!?」
     
    そう言って、いきなり放り投げられたのはいわゆるゼリータイプの携帯食糧。
    買ってから時間がたつのだろう、少しぬるくなっている。
     
    「…なに、」
    「あげるよ。それ飲んで、ちょっと栄養つけなよ」
    「おい、」
    「それじゃ、僕行くね」
     
    返事も待たずに向けられた背中。
    黄緑の髪が遠くなる。
    一瞬迷ったけれど、追いかけるのも億劫だ。
    諦めて、もらったばかりのゼリーのキャップをひねる。
     
    「…あま、」
     
    舌に広がる、人工的な甘さ。
    これは、イキモノとは無縁だ。
    疲れきった胃に、ゆるゆると落ちていくのが分かる。
     
    小さく息を吸って、吐いて。
    それから、ようやく目を伏せる。
     
    開いた時、もしかしたら世界は少しだけ色を取り戻しているのかもしれない。

    (春の邂逅)




    椎さんのとこで新しく出てきた男の子に、思わずときめいて勢いだけで書き上げました。
    快く受け取ってくれるということなので、椎さんのみお持ちかえり可です!

    昨日はミーティングでいっぱいネタが出ました。
    ので、書くぞー!
    夏休みの宿題ですからねっ

    皆さん是非椎さんのとこに行ってチェックするべきだと思うんだ、うん←
    PR

    無題
    ありがたく頂きます!飾らせてもらいます!
    これからも晃の育ての親になってあげてくださいな。
    ではでは。私も宿題がんばります!

    …あ!晃にキラッ本気でやらせちゃったww
    Re:無題
    どうぞどうぞ、貰ってやってくださいなっ!
    晃の育ての親…!まさかの大抜擢ww
    わたしでよければ全力で愛を注ぐよ!

    ちょ、キラッ★に落ち着いちゃったんですかww
    さすがの晃クオリティww
    【 管理人祈月 凜。 2009/07/19 20:10】
    お名前
    タイトル
    文字色
    URL
    コメント
    パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
    非公開コメント
    この記事にトラックバックする:
    [150]  [149]  [148]  [147]  [146]  [145]  [144]  [143]  [142]  [141]  [140
    カレンダー
    07 2025/08 09
    S M T W T F S
    1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
    31
    フリーエリア
    最新CM
    [10/18 椎]
    [10/16 椎]
    [06/21 椎]
    [05/25 椎]
    [10/31 椎]
    最新記事
    (02/01)
    (01/18)
    (01/11)
    (12/16)
    (12/01)
    最新TB
    プロフィール
    HN:
    祈月 凜。
    年齢:
    34
    性別:
    女性
    誕生日:
    1990/10/10
    職業:
    学生。
    趣味:
    物書き。
    自己紹介:
    動物に例えたらアルマジロ。
    答えは自分の中にしかないと思い込んでる夢見がちリアリストです。
    前向きにネガティブで基本的に自虐趣味。

    HPは常に赤ラインかもしれない今日この頃。
    最近はいまいちAPにも自信がありません。
    MPだけで生き延びることは可能ですか?

    御用の方は以下のメールフォームからお願いします。


    Powered by NINJA TOOLS




    バーコード
    ブログ内検索
    P R
    カウンター
    アクセス解析


        ◆ graphics by アンの小箱 ◆ designed by Anne ◆

        忍者ブログ [PR]