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書きたいものを、書きたいときに、書きたいだけ。お立ち寄りの際は御足下にご注意くださいませ。 はじめましての方は『はじめに』をご一読ください。
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    階段の神様  07

    ※階段の神様。


    自分が息をのむ音がやけに大きく聞こえた気がした。
    目の前の彼女、あの人とよく似た顔をした彼女はふっと眼をそらす。
    それが合図だったみたいに、俺は教室を飛び出した。

    何処に行こうとか、考えてなかった。
    なにをしようとか、そんなことも。
    それでも足が向いたのは、うす暗く長い階段を登りきった場所だった。

    灰色の重たい扉をあけると、冷たい北風が思い切り頬に吹き付けた。
    その強さに、一瞬目を閉じる。

    「(――おれ、は、)」

    祈るような心地でもう一度瞼を開いた先にいたのは、昨日と変わらない穏やかな笑顔だった。

    「――おはよう、絆くん」
    「…おはよう、ございます」

    冷えたコンクリートで囲まれた世界。
    寒々しいセーラー服。
    向こう側に見えるおそろしく晴れた空だけが、別世界みたいだった。

    「あの、」
    「ヒメから聞いたんでしょう?」

    彼女は寂しそうに笑う。
    その表情だけで、全部の答えが繋がってしまったことを知ったんだ。

    伸ばした手から逃げるように、くるりと彼女は背をむける。

    「…あーあ、ほんとはもうちょっと、黙っていたかったな」

    薄く、明るい声。
    彼女の声は、ラジオから流れるみたいに俺の耳に響く。

    「ほんとは、もうちょっと普通の先輩として、絆くんと話していたかったよ」

    ゆらりゆらり。
    影法師が揺れる。
    ちゃんとこうして影だって出来るのに、とぼんやり思う。

    「もうちょっとだけ、普通の女の子をしていたかったよ」

    かすむ、後ろ姿。
    俺は今、一体どこにいるんだろう。

    「また会いたかったのは、本当だよ」

    そんなの、俺だっておんなじだ。
    思ったところで、彼女は振り返る。

    「…ごめんね。私、絆くんのこと騙してた」

    最低だね、言った声が風に舞う。
    ――その声だけでも捕まえられたら、良かったのに。

    (最初の魔法が解ける、溶ける)



    まだまだシリアス。
    そしてこの期に及んでまだ絆のキャラが定まっていないという←
    頑張ってマジで…!!

    自分の大事なものがもうないって知ったとき、どうするのが正解なんでしょうね。
    分からないまんま、書いている気がする。

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    プロフィール
    HN:
    祈月 凜。
    年齢:
    33
    性別:
    女性
    誕生日:
    1990/10/10
    職業:
    学生。
    趣味:
    物書き。
    自己紹介:
    動物に例えたらアルマジロ。
    答えは自分の中にしかないと思い込んでる夢見がちリアリストです。
    前向きにネガティブで基本的に自虐趣味。

    HPは常に赤ラインかもしれない今日この頃。
    最近はいまいちAPにも自信がありません。
    MPだけで生き延びることは可能ですか?

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