[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
※彼と彼女。
天使シリーズ。
僕の名前を呼んでよ。
この輪郭が、溶けてしまわないように。
「…ねぇ、」
「ん?」
君が振り返るより先に、首筋に絡めた腕。
彼女はゆるく笑って、冷えた指でそれに触れる。
「どうしたの、珍しいね?」
君から擦り寄ってくるなんて。
少しだけからかうような、けれどその実本心からの心配を込めた声。
君は弱い。
心も、身体も。
求めては突き放す冷えた言葉、凍える冬の寒さ。
たったそれくらいのものにだって、君は耐えられないのだろう。
「…何でもないよ」
だから僕は決めたんだ。
弱くて脆いこの人を、形作るのは僕だって。
守るよ、なんて言えないけど。
それでもこの御霊が堕ちるその時まで。
僕が此処にいようと。
「…変な天使」
「うるさいよ」
わらう声に、救われる。
いつだって。
縋りつく腕ははたしてどちらのものなのか。
「…ねぇ、」
あたしの天使さん。
君はまるで謳うように囁いて。
僕の心に火を灯す。
「なに?ご主人さま」
「…どこにも行かないで、ね」
捧げられた言葉には、ただ忠誠を誓おう。
(50 どうか、ご英断を)
たぶんお題消化。
でも使ったのは最後の括弧内。
悪あがきのようにお話を書いてみました。
あーあーあー…仮想世界書きたいんだけどなぁ…!!
とりあえず、いろいろ頑張りますよ!